李下に冠を正さず

本日パトカーに止められました。

 

運転手をしていた若い警官が降りてきて「今、携帯電話を使ってましたよね?」と聞いてきました。

助手席に乗っていた年輩の警官は車に乗ったままぶっきらぼうに言いました。

「携帯電話の違反や!」

 

確かに車を運転しながら通話はしていましたが、私はハンズフリーのイヤホン(※)を使用していました。 その旨を伝えると、

「さっきは電話持っとったやろ!」

 

完全にこちらの非を決めつけたような物の言い方をされました。

 

少しムカッとしてしまったので、イヤホンとマイクの説明をし、 胸のポケットにしまってあった携帯電話本体にイヤホンのコードが刺さっているところも見せて

「イヤホンを使ってたって言ってるじゃないですか!ちゃんと見てくださいよ!」

と声を荒げて言ってしまいました。

 

若い警官は私の話を頷いて聞いてくれましたが、 年配の警官の方はあからさまに面倒くさそうに

「分かった分かった」

と吐き捨てるように言うとそのままパトカーで走り去りました。

 

ご公務ごくろうさんと言いたいところでありますが、 お互い人間なんだからもう少し話し方ってものがあるんじゃないかなと思いました。それとも交通ルールを守っていない(と思われる) 輩には高飛車な態度で臨んでもいいというような認識なんですかね?

 

少し補足になるのですが、 交差点でパトカーと鉢合わせになったとき私はイヤホンのマイク部分を左手で持っていました。 イヤホンから伸びたケーブルにマイクが付いているタイプを使っているのですが、 ちょうどマイク部分が仕事服の襟に入ってしまい通話がしにくかったのでそれを引っ張り出したところだったのです。

通話をしているのは一目瞭然だったと思いますが、 それに加えて左手に何かを握ったように口元に当てていたことで電話を持って通話していたようにも見えたかも知れません。 (ただ私の携帯電話はかなりデカイので、これを手に持っていたとしたら遠目からでも判別しやすかったでしょうが。)

 

いささか不作法な話し方をされた警官の話をしたいのではなく、 やはり他人から疑われぬような振る舞いを普段から心がけねばならないと、襟を正す思いでブログに書いてみた次第であります。

 

さらに補足になるのですが、 昨年の10月頃携帯電話で通話しているところを白バイに追跡されて罰金と一点減点を食らったこと、 それ以来イヤホンをつけて車に乗ることを徹底していることを付記しておきます。

 

でもそのときの白バイ隊員は優しかったですよ。

「そこで一旦停止を見張っとったんやけど、おたくさんは一旦停止も左右確認も完璧やったで。 でも目立つとこに停めてた白バイに気付かへんかったやろ?やっぱりそれだけ注意力が散漫になってるっちゅーことやで。」 とやんわり諭しながら「ヒモ(イヤホン)付けてたらセーフやったんだけどねぇ。」とアドバイスもくれました。

白バイの谷口さん、あなたのことはしばらく忘れられそうにないです。

 

しっかり前科あるやんけ!と言われるかも知れませんが、 ちゃんとそこから学んで条例違反にならないように日々心がけているわけです。 (だから大きな声で警官に言い返してしまったわけですが)

 

今回学んだことは李下に冠を正さず・・・中国の故事成語ですが、李(すもも) の木の下で冠をかぶり直したりするとすももを盗んでいるようにも見えるから、そういう疑わしい行為はやめましょうということであります。

 

※  ハンズフリーのイヤホンは各自治体の条例によって認められている場合とそうでない場合があるようです。田辺市は大丈夫らしいです。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://nowhere.sakuraweb.com/mt-tb.cgi/331

コメント(3)

僕は生まれてこの方、こんな話ばっかりです。
スモモの下では冠を正し、畑に行ってはしゃがみこむ。人にどう見られているのか、っていうことに対してデリカシーなさすぎなんかなぁ、自分って。。。
それが度を越して、例会でいらん事言うし、スポンサー面談では上着を借りる。。。あ、結局、素行の問題かw
んー、こんなことしてたら「スモモなんか要らんっちゅうねん」といっても誰も聞いてくれんわな。^^ゞ
しかし、きむきむ兄さんみたいに品行方正な方でもこんなことあるんですねー。

いつもブログ楽しみに拝見しています。
「李下に冠を正さず」初めて聞くことわざでした。きむきむ兄さん、奥が深いですな~!
私も、法改正前の話ですが田辺郵便局(本局)の前に車を止めて荷物を発送。所要時間1分。外に出てみてびっくり!黒単車に乗った若い警官がタイヤにラインを引いておりました。
「おい!おい!何してくれるんな」とばかりに「なにか?」っとたずねると「ちょっとこっちに来い」ときた。
その言葉遣いに「切れました」。今度は「何じゃ!」に変わっておりました。
警官は「ここは駐車禁止場所や。あかんやろ!」「今回は警告で済ましたる」
その「警告」の言葉に再び「切れました」
ちょっと待て!「警告?!」「何の警告な!」「駐車禁止場所でやってはアカン事言うてみい!」
「ん・・・」警官は言葉が出ない
たたみかけるように
「駐停車禁止場所でやってはアカンこというてみい!」
「ここは駐停車禁止場所か?!」「答えてみい!」
警官「駐車禁止場所」です。
「ほいたら、わしは道交法違反しとるんか?」
警官「してないです。」
「ほいたら、警告って何な!」
警官「ん・・・」言葉出ず。
「わしの先輩が暴対四課におる。あんたが今、わしにした事全部報告するわ。名前は?」
警官「○○です。すみませんでした。」
そんなことがありましたが、その当時の私は、きむきむ兄さんのように自分の行動を戒める事ができませんでした。自分が若かったとは故、恥ずかしいですね。反省です。いや~勉強になるわ~。

いどっちさん、アカデミー委員長さん、コメントありがとうございます。

いやはや、皆さんやっぱりいろいろご経験があるのですねぇ。
世の中にはいろんな役割の人がいて、好むと好まざるに関わらず役割に徹することが必要な場合もあります。
人間ですから時折勘違いもあるかと思いますが、大抵のことは話し合いで穏便に解決できることだと思います。

明るい豊かな社会の実現に向けて、ムカッ!とくることはあるかも知れませんが、日々切磋琢磨しながら邁進してまいりましょう。

あと理事会で私がいろいろ意見を言わせていただくこともありますが、全て「役割に徹しているだけ」のことと温かく受け止めていただけましたら幸いです。(^^)

コメントする

このブログ記事について

このページは、Youichi Kimuraが2007年4月 4日 21:47に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「頭痛」です。

次のブログ記事は「褒賞公開審査」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。